日経新聞にせくまいネタが。

日本経済新聞 2014/11/25(火)朝刊
性的マイノリティー LGBT就活、支援の輪

どんな大学生にとっても、就職活動は悩み多きもの。それがLGBTレズビアン、ゲイ、両性愛者、トランスジェンダー)と呼ばれる性的マイノリティ(少数者)の学生となると、眉間のしわは一層深くなる。多様な性に寛容とは言えない日本の職場に飛び込んで、”ありのまま”の自分でいられるだろうか。そうした現状に、外資系企業やLGBT団体が手をさしのべ始めた。

ある学生の苦悩
「うちは30歳くらいで結婚するのが当たり前だよ」。この秋、ある中央官庁の若手幹部の口からポロッと出た言葉に、東京大学3年生のAくん(21)はショックを隠せなかった。インターンを経験したこの職場に好印象を持っていただけに、落胆は大きい。
A君は同性愛者だ。中学生の時から公務員を目指してきた。「世の中にはまだまだ解決しないといけない問題が多い」と感じ東大に進学。だが、役所に入ってもこんな幹部と一緒に働けるのか、30歳を越えて働き続けた時に隠し通せるのか、周囲の人は結婚しない自分をどう見るのか……。
不安でいっぱいになり、進路変更を検討。米国の人権団体が認定する、LGBTが働きやすい外資系企業のランキングを見て、ある企業に接触した。そこが決まったら、官庁はあきらめようと思っている。「ずっと公務員を目指していたから、性的指向のために変えるのは結構悔しい。もう少し社会が先に進んでいてくれていたら、こんな目に遭わずに済んだかもしれないのに」

 

 

日本経済新聞 2014/11/25(火)朝刊
アップルCEOの同性愛公表 「ジョブズ後」象徴も

米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が10月末、自身が同性愛者であることを公表した。フォーチュン500企業の現役トップが「カミングアウト」するのは初めて。クック氏の決断は同性愛に対する偏見が残る米国の企業社会に風穴を開けただけでなく、アップルという企業が「ジョブズ後」の新たな時代に入ったことを印象づけた。
 「アップルのCEOがゲイだと知ることで、自分(の性的指向)をなかなか受け入れられない人を助け、孤独な人に慰めをもたらし、権利の平等を求める人を勇気づけることができるのなら、私個人のプライバシーを犠牲にする価値がある」。クック氏は経済誌への寄稿で、公表に踏み切った理由をこう説明した。
 米国では近年、政治家やプロスポーツ選手が同性愛を公表するケースが少しずつ増えているが、有力企業の経営者は異例。同性愛に寛容でない国でも事業を展開するグローバル企業のトップとなれば、なおさらだ。
 反響は大きかった。ペイパルの共同創業者で、自身もゲイであることを公表している著名投資家のピーター・ティール氏は「勇気ある行動だ」と賞賛。クック氏が生まれ育った南部アラバマ州では、性的指向を理由とした職場での差別を禁止する法案に同氏の名前が付けられた。

 

なんたって、世界最強企業のCEOということは、世界最強のCEOがゲイっつーことなんだよなー。


米アップル、時価総額が7000億ドル超え-新製品好調で
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NFLOFQ6JTSEO01.html

11月25日(ブルームバーグ):米アップルの時価総額は7000億ドル(約82兆4300億円)台に乗せ、世界最大の自社記録を塗り替えた。
アッ プルの株価 は一時119.75ドルに上昇し、時価総額は米企業が達成したことのない7020億ドルを超えた。ニューヨーク市場での終値は117.60ドルと、前日比 1%未満の下げ。これに基づく時価総額は6900億ドルとなるが、それでも時価総額ランキングで2位のエクソンモービル (4010億ドル)の1.7倍に相当する。エクソンは5カ月に及ぶ原油相場の軟調で約430億ドルの時価総額を失った。
アップルは9月に画面が大きい新型iPhone(アイフォーン)を発表。10月にはより薄型で処理スピードの速い新しいiPad(アイパッド)を投入し、同社への信頼感が高まっている。
キャ ンター・フィッツジェラルドのアナリスト、ブライアン・ホワイト氏は24日付の投資家向けリポートで、アップルが過去3カ月でポートフォリオを大幅に刷新 したことや競合他社におけるイノベーションの欠如などを考えると、今年のホリデーシーズンにアップルが明るく輝くチャンスはあるだろうと指摘した。
アップルの株価は年初から47%上昇し、年間ベースでは6年連続高に向かっている。同社の時価総額は2010年5月以降、ソフトウエア最大手マイクロソフト(現在3910億ドル)を上回っている。同年1月にアップルに抜かれたグーグルの時価総額は3700億ドル。

 

マネタリーベースとマネーストックを(おまけでCPIも)プロットしてみました。

またゲイのない、芸のないグラフ。
日銀HPから拾った数値をプロットしただけの。
景気(=GDP成長率)というのは、お金の量×スピード(回転数と言ってもいいかも)でして、お金の量というは、日銀が抱えているお金=マネタリーベースではなくて、市中に出回っているお金=マネーストックでありますから、そちらにも着目して、両方の伸び率を比較してみましょう。

 

………。線グラフにしただけなのに、けっこうおもしろいですよね(棒。
○1990年代前半まではマネーストック≦マネタリーベースの傾向。それ以降は、ほぼマネーストック>マネタリーベース。
○1980年代の前半部分。81年~82年にかけてマネーストックが急に落ち込んでいるのはなんでだろ?オイルショックでもないし……
○1985年。といえば、プラザ合意による円高ですが、このグラフからBOJがマネタリーベースを急にいじって何かした、とは見えにくい。ただ、86-87年にかけてはマネタリーベースの上昇が見られる。
○1987年~1990年まで、マネーストックは高い伸び。いわゆるバブル景気の時代。景気は過熱気味であったけど、「公定歩合低めは国際公約なんだからねっ!」という言い訳で放置プレイ。 (一方、自国の経済を最優先するドイツは「国際公約?国際協調?知ったことじゃねーよ。まずは自分の国が第一だろ」と無視して引き上げた。)
○ここまではマネーストックは平均9.1%。頭の中の想像なんだけど、市中でのお金の貸し借りもまた盛んで、資金需要が活発で、信用創造やりまくりで、ゆえに貸し出し金利もそれなりにあり、それでも借りて投資を行うなどの経済活動が活発だったんだろうなー。当時は。 マネーストックは投資が効いているような気がする。それは設備投資かもしれないし、不動産投資かもしれない。

 

○つぎにバブル崩壊エラ。
○1990年~92年にかけて急速な信用収縮。マネタリーベースが低下の度合いが大きく、先行的。引締めですよね。総量規制もあって、それは実額よりも心理的に効いたような記憶。
○しかし1993年からはMB、MS共に増加に転ずる。それ以降はMB>MSの伸び率が継続的。
○2000年にMBがガクンと下がっているのはなんでだろ?ITバブル?

 

○で、第一次非伝統的金融政策が2001年から2004年くらいまでかな。非伝統的金融政策の定義は、元BOJボードメンバーの講演で説明あったけど忘れちゃった。
○これにより市中に出回っているお金、マネーストックが増えたか?というと、グラフではあんまあり増えていないですよね……

○その元BOJボードメンバーさんの講演では「びくびくしながら」旨のことをおっしゃっていたような。そりゃ中央銀行がここまでやって委員会!?と思うのも無理ないですよね。。。
○「クルーグマンは日本に『大胆にやれ』というけど、外国のことだから無責任に言っているんじゃないんですかね」。私もそう思う。日本はあんたの実験台じゃない。
○「CPIにもあんまり効果なかったよね」というのがこの講演のコンクルージョン

○2007年からMBがガクンと落ち込んでいるのはなんでだろ?株価のせい?なんだったっけ……
○しかし、MSはそんなに落ち込んでない。というか、2007年から持ち直している。
○2011年ごろの白川BOJ時代に、第二次非伝統的金融政策(「第○次」は私が勝手に命名)をまたやっている。けど、MSはピクリとも反応せず……  Too Little、Too Late?はいはい、そうかもね。

 

○2012年末。安倍政権発足。アベノミクス開始。
○第三次非伝統的金融政策。リスクを冒して国債・金融資産マシマシしてみた。ピークは+55%越え。まさに異次元の金融緩和。
○しかし……MSは日本国が成長していた80年代レベルには遠く及ばず、5%ラインにもタッチしない。あがったことはあがったけど。
○最近はMBもMSもダレ気味。。。
(注:2014年10月以降は、BOJ総裁の80兆円追加を勘案して、80兆円÷12ヶ月で計算しています)

 

ということで、このグラフを見た後には、「中央銀行が資産増やしても、そのお金は思うほど、想定するほどは、市中には行き届かないよね。中央銀行は市中のお金を増やす直接的な手段は持ってないよね」と読むのが、一般的な理解ではないのかと私は思うのですが。 どうでしょうか。

 

おまけで、コアコアCPIもプロットしてみた。 相関を述べよ。

日本国のマネタリーベース及びマネーストックをグラフとってみた

2003年からのデータがあったので、マネタリーベースをマネーストックをそれぞれ2003FYを1として比率を取ったグラフを書いてみました。

リフレ派(笑)は、これ見て、悲しくなったりしないのかな……

 

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青二才くん。

いま、はてな界隈では「いじっても安全」「みんなやっててわたし一人じゃない」「みんながやっているんだから、間違ってはいないこと」で、いじられまくりだけど、これって、正直イジメですよね。


と、ビール飲みながら思いました。